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日別アーカイブ: 2026年2月10日

タツノ電設のよもやま話〜安全管理・法令対応・働き方改革の現実 〜

皆さんこんにちは!

株式会社タツノ電設、更新担当の中西です。

 

 

安全管理・法令対応・働き方改革の現実

 

 

電気工事の現場は、常にリスクと隣り合わせです。感電、墜落、転落、火災、脚立・高所作業、狭所、通電試験…。一つの油断が重大事故につながり得る仕事だからこそ、安全管理は“努力目標”ではなく“経営の根幹”です。⚠️
しかし現代の現場では、安全だけでなく、法令対応や働き方改革の要請も重なり、管理の難易度が一気に上がっています。

 

 

■ 安全は「知っている」だけでは守れない
多くの事故は、知識不足より“慣れ”と“焦り”から起きます。
「いつもこのやり方で大丈夫だった」「急いでいるから一瞬だけ」「誰かが確認しているはず」…この積み重ねが危険を呼びます。
電気工事は、作業そのものの危険に加えて、周辺業者や施主、稼働中の設備、天候など、外部要因も多い。だからこそ、現場ごとのリスクアセスメントと、確認の習慣化が必要になります。✅

 

 

■ KY(危険予知)とTBM(ツールボックスミーティング)の形骸化
現場でよくあるのが、KYやTBMが“儀式化”してしまう問題です。
紙にサインして終わり、口頭で読み上げて終わり。これでは事故は減りません。
ポイントは、現場の具体的な危険を“自分の言葉”で出すこと。
例えば「通路が狭いから材料運搬時にぶつけやすい」「盤の裏側に既設配線が多く、誤切断の恐れ」「天井点検口が小さく姿勢が崩れやすい」など、現場固有のリスクを共有することが、意味のあるKYにつながります。✨

 

 

■ 法令・ルールが増えるほど、現場は“管理疲れ”する
近年、工事に関わる法令・規則・元請けルールは増えています。安全書類、入場手続き、教育記録、点検記録、作業主任者の選任、資格確認、工具点検、保護具、熱中症対策、化学物質の管理…。
もちろん目的は安全と品質ですが、現場側からすると「書類が多すぎて本業の時間が削られる」という悩みが出ます。
ここで重要なのは、書類対応を“現場任せ”にしないこと。現場が忙しいほどミスが起き、元請けとの信頼にも影響します。

 

 

■ 働き方改革:残業を減らしたいのに工程が詰まる
働き方改革の流れの中で、長時間労働の是正は避けて通れません。⏰
しかし、建設現場では工程が先に決まり、電気工事は他職種の進捗に左右されやすい。内装が遅れる、設備が遅れる、材料が遅れる…その“しわ寄せ”が電気工事の終盤に集中し、結果として夜間や休日対応が発生しやすくなります。
「残業を減らす」だけを現場に押し付けると、品質が落ちたり、無理な段取りで事故が増えたりします。

 

 

■ 解決のカギ:安全と働き方を“同時に”設計する
現代の電気工事業では、安全と働き方をセットで再設計する必要があります。✅
1) 工程の前倒し:図面確定・材料手配・盤製作など、現場外で進められることは早めに動かす
2) 施工前チェックの標準化:施工計画、危険箇所、停電手順、立会い体制をテンプレ化し、抜け漏れを減らす
3) 書類業務の集約:現場ごとの書類を事務・管理側がまとめ、現場は“確認と提出”に集中する
4) 施工写真・点検のデジタル化:スマホで撮影→クラウド格納→自動整理で、後工程の手戻りを防ぐ
5) 短時間で効く教育:月1回の安全ミーティングを“現場の事故ヒヤリ”に絞り、記憶に残る形で共有する

 

 

■ 熱中症・災害リスクも“現代の安全課題”
気温上昇により、熱中症対策は必須です。
休憩・水分・塩分だけでなく、作業時間の調整、空調服、WBGTの確認、緊急連絡体制まで含めた仕組みが求められます。
また、地震・台風など災害時の復旧工事は、緊急性が高い一方で危険も増します。復旧現場こそ、短い時間で安全確認を徹底する文化が必要です。

 

 

■ まとめ:安全は“文化”であり、仕組みで守るもの
安全管理と法令対応、そして働き方改革。これらはバラバラではなく、現場を持続可能にするための一体の課題です。
「安全は現場の気をつけで何とかする」ではなく、会社として“標準化・分業・デジタル化”で支える。そうすることで、事故を減らし、残業も減らし、品質も守れます。
次回は、現場DX(デジタル化)と生産性の課題を掘り下げます。⚡️✅
— さらに深掘り:安全・法令・働き方を同時に回す“現場設計” ️—

 

 

■ 事故の再発を止める「ルール化」のコツ
ヒヤリハットが起きた時、「気をつけよう」で終わると再発します。大切なのは“ルールに落とす”ことです。✅
例:
・脚立作業は○分以上なら足場・作業台を検討する
・通電作業は必ず相互確認(指差し・復唱)
・盤作業は絶縁手袋+絶縁工具を標準化
・停電作業の手順をテンプレ化(立会い、遮断、表示、復旧確認)

 

 

■ 安全書類の負担を減らす「型」と「チェック」
書類が増えるほど、現場での抜け漏れが怖い…。そこで“型”が効きます。
・現場入場セット(資格証、教育記録、点検表、保険関係)を一式で管理
・作業前チェックを10項目に絞り、毎回同じ順番で確認
・写真撮影の必須カットを決める(施工前、施工中、施工後、銘板、結線部)
・提出期限を見える化(工程表に「書類締切」を入れる)

 

 

■ 働き方改革の鍵は「前工程の遅れを可視化する」
電気工事は後工程になりがちなので、前工程の遅れが出た時点でアラートを上げる仕組みが必要です。⏰
・内装が○日遅れたら、電気の人員計画を即修正
・材料納期が遅れたら、代替案(同等品、部分施工)を検討
・立会い検査の予約を早めに押さえる
“遅れを見てから動く”ではなく、“遅れが出そうな兆候”で動くと残業が減ります。✅

 

 

■ 休憩と安全はコストではなく投資
熱中症対策や休憩は「作業が止まる」と見られがちですが、事故や品質不良を防ぐ投資です。
・午前/午後に短い休憩を固定化
・水分・塩分の補給を現場ルールに
・WBGTを確認し、危険域では作業内容を変更
・体調不良は申告しやすい雰囲気づくり
これがある現場は、結果として手戻りが減り、早く終わります。✅

 

 

■ 元請け・施主とのコミュニケーションも安全に直結する
「無理な工程」を飲むと、事故が増えます。
交渉のポイントは、感情ではなく“リスクと代案”で伝えること。
「この工程だと夜間作業になり安全リスクが上がるので、○日に人員を増やすか、○工程を先行させたい」
このように代案をセットで出すと、協議が進みやすくなります。✅

 

 

■ 安全文化を育てる小さな工夫
・現場で良かった行動を褒める(指差し確認、養生、片付け)
・月1回の安全ミーティングは“5分で1テーマ”にする
・事故が起きた時は個人責任より仕組みの改善に焦点を当てる
これが続くと、若手も安心して成長できます。‍♂️✨

 

 

■ 最後に:安全と働き方は“経営の設計”で強くなる
安全も法令対応も働き方も、現場の頑張りだけに頼ると限界があります。
テンプレ化、分業、可視化、早期アラート。これらを整えるほど、事故は減り、残業も減り、利益が残ります。⚡️✅

 

 

■ “ヒヤリ”を宝に変える仕組み
ヒヤリハットは、責める材料ではなく改善の材料です。
・ヒヤリを共有した人を評価する(勇気を称える)
・再発防止策を1つだけ決め、現場ルールに追加する
・翌月に「効果があったか」を確認する
このサイクルが回ると、事故の芽が早めに摘めます。✅

 

 

■ 監督・元請けとの関係性づくりも安全対策
現場の無理は、関係性が弱いと押し付けられます。
日頃から「安全を守るために必要な時間」を共有しておくと、工程調整がしやすくなります。

 

 

■ “終わりの点検”を標準化してミスを減らす
現場終盤のミスが一番痛いので、終業前に5分だけ“終わり点検”をルール化します。
・盤の増し締め
・写真の不足チェック
・通電前の相互確認
たった5分が手直しを減らします。⏱️✅

 

 

 

 

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